YAMADA
ARCHITECTURE
ヤマダ・アーキテクチュア
The 2M House
2M ハウス
米国人ご一家の別荘です。このプロジェクト名の2MはMaterial Memory (物に宿る記憶)の頭文字である2つのMに由来していますが、一般に英語のショート・メッセージでは tomorrow (明日) の略としても使われています。
設計では、解体前の建物に使われていた欄間や昭和中期(1960年代)の型板ガラスを再利用しています。さらにお施主さんご一家と一緒に選りすぐった17世紀の柄の唐紙も要所に取り入れており、その点ではこの住宅の趣きは400年の時を跨いでいる、とも言えるかもしれません。
これら材料の採用により、簡素でモダンな内部空間に、時代を越えた日本の風情を醸し出すことを意図しています。他のYAの住宅事例と同様に、空や自然光の何気ない美しさが、住まいの空間体験に織込まれています。
敷地は等持院の近くの住宅街。近隣住民のつながりが感じられ、昭和の雰囲気が残る場所です。
そこに建つ築90余年の既存木造古家(町家)の外皮(外壁・屋根)および最小限の柱梁だけを残しそのほか全て撤去した上で、新たにコンクリートのベタ基礎を打っています。
リノベーションとはいえ、ほぼ新築の工事です。築90年以上の既存町家の外皮の中に建てられている点だけが異なる、ともいえます。
新しい1階は、
奥の庭がどこからでも見えるよう
一体のLDK空間としています。
2階の和室は新たに勾配天井となったため、曲がり丸太梁があらわしで見えています。2階洗面室には天窓からの自然光が溢れています。その天窓シャフトと和室の高窓はつながっており、和室から東の空が眺められます。高い勾配天井と高窓からの空の眺めによって、仄かな高揚感が醸し出しされています。
未来へつながるこの町家全体で
この仄かな高揚感が感じられる
よう、デザインを心がけました。
写真: 杉野 圭 (特記ない限り)
WHAT
2-storey wood-framed House
(Full Renovation)
WHERE
Kyoto, Japan
SIZE
86 sqm
(1F+2F)
























