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2025大阪万博でみた木構造

  • Shinya Yamada
  • 5月8日
  • 読了時間: 2分

2025年の大阪万博の木構造といえば大屋根リングが知られていますが、それ以外にも目を引く面白い木構造の建物が多々あります。その一つがポーランド館です。設計は欧州のInterplay Architects。実はヤマダは施工段階に技術系コンサルタントの一員として関わりました。

ポーランド館の壁は、ご覧のように2種類の形状の木製ブロックを交互に積み重ねた装飾壁でさらに覆われています。この木ブロックの装飾壁は、構造デザイナーにより組積造として設計されました。ブロックの高さ寸法は450ミリで、椅子やベンチと同じくらい。九州南部のスギ集成材でできており、鹿児島で製作。

積み上げられたブロックは、鉛直方向に対しては、ネジ切り鋼製棒とそれらをつなぐ連結金物を介して、支持・固定されています。水平方向に対しては、高さ1800ミリごとに、ブロック背面の鉄骨構造ないしは建物の外壁下地に金物で緊結して安定させています。

言わば「木の組積造」のようなこの構造物は、柱と梁が直交する木構造に慣れた目には新鮮に映ります。建物のファサードの造形に、豊かな可能性を与えそうです。


小さな台風のような渦巻き状の曲面壁と相まり、木という材料ならではの自然な温かみも感じられました。設計者のInterplay Architectsと全ての関係者の方々お疲れ様でした。


会場には、これ以外にも、目を引いた木構造が幾つかありました。









 
 

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